話す言語によって性格が変わる理由を考察してみた

言語

先日無観客で行われた、野口健さんのトークセッションのナレーションの収録をしてきたのですが、ディレクターと話をしていて思い出したのが、ゲストの村上祐資さんの言葉。

 

「言語が強すぎると分断してしまう」

”日本でもっとも火星に近い男”と呼ばれている村上祐資さんは、極地建築家という肩書きを持ち、アメリカで行われた火星模擬居住実験にただ一人の日本人として参加しています。メンバーは世界各国から集まってきたスーパーエリートたちばかり。共通言語は当然英語になります。

詳しいことは、明日19時からのオンエアで聴いて頂くとして、強引にまとめると・・・英語は情報伝達には適しているが、YES or NO の議論になりやすいところがあり、結論を出そうとする。それが余白(この場合maybeと言い換えても良いかも)を奪ってしまいかねないという話でした。

そもそも選抜メンバーは、自分がエリートである自負をもっているはずなので、議論したがる傾向にあるとは思いますが、それを抜きにしても、同じ人間でも話す言語が変わると性格が変わるよなぁ・・・と今更にように思い出したのです。

ドイツ語と日本語を話している時の違い

私自身の話に戻ります。何も考えずに切り替えることができるのがドイツ語と日本語。話している言語によって性格は全然違うという自覚があります。例えば・・・ドイツ語エリナの方が主張が強くなるし(それでもマイルドだと思われていましたがw)、日本語エリナはよりぽやんとする・・・。それは何故か?

声のトーンが変わる

ドイツ語で話している時は低め。日本語は高め。驚いた時もドイツ語だとより低くなります。日本語だと高くなる。あと語尾を伸ばしがち(笑)それから、性別によって言葉遣いが違うのも影響しているのかもしれませんね。

文法に余白があるかどうか

語順がかなり影響してくると思うのですが・・・日本語はどちらかというとゆるいので、多少変でも”ちょっと不思議な日本語”にはなっても、やもすれば味のある文章にすらなるかもしれません。それが欧州の言語は、(中でも格変化や動詞の活用形が少ない英語は顕著なのではないかと推測)語順を守らないと支離滅裂というか崩壊してしまいます。つまり、Aとも取れるし、Bとも取れる表現があまりないということです。むしろ、それができる人は相当話術があるということです(笑)

少し脱線しますが、だから、ジェスチャーや表情がとても大切になってくるのだと思います。ただ、違う文化圏の人が共通語として英語を使うと、そのジェスチャーが正しく伝わらず、言葉至上主義に陥って亀裂が生まれやすいという一面はあるかも。

感情表現が音なのか、言葉なのか

感情を平仮名一文字で表現できる日本語と、言葉が割り当てられることが多いドイツ語。例えば・・・

あ〜〜!(そっか、そうだった!)(やっと、みつけた/わかった!)

い〜〜!(あっかんべー的な?ちょっと苦しい?笑)

うぅ・・・(苦しい)(悲しい)(切ない)

えぇー!(うそでしょ!)(そんなぁ〜〜)

おぉ・・・(びっくり)

書いてみて思ったのですが「あいうえお感情表」を作ったら面白そうですね。次のプロジェクトに入れておこう・・・。

 

キャッチボールをするかしないかの違い?

こうして書いていて、ひとつ気が付いたことがある。特徴的な違いとして・・・ドイツ語でコミュニケーションを取っている時はキャッチボールのボールを相手に向かって思い切り投げて、それがまた全力投球で返ってくる、そんな感覚があるということ。対して日本語は・・・キャッチボールのボールを懐にそっと忍ばせていて、縁側に座りながらお茶をすすっている間にそっと置いて、ボールを一緒に眺める感覚。静と動くらい違う、そんな気がしています。

もちろん、どちらもそれだけではないですが、そもそもコミュニケーションの取り方が全然違うので、話す時のモチベーションやテンションが違う→性格も変わるのは当然の成り行きなのでは?というのが結論です。

うまく使い分ける能力がこれからは必要になるのかもしれませんね。

参考までに・・・

社会言語学において「バイリンガル」は「多重人格」であることが判明 | NEUT Magazine
自分の性格はひとつであると思いこんでいないだろうか? 「性格」とは物心ついたころから必ず向き合わされる事柄である。恥ずかしがり屋の自分が突然目立ちたがり屋になったり、おしゃべりな人が突然無口な人になったりする、なんてことはなかなか起きないような気がする。しかし、「違う性格の自分」を得ることができる方法がひとつある。 「...

かなり強烈なタイトルですが、UC Berkeleyで発表された論文もあり、あながち間違っていないと思うので参考までに貼っておきます。

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