日本移住7年目〜0ヶ月時代を振り返って〜

2014年3月4日、少し緊張気味に日本に降り立った。”たったの”6年前の話というべきか、”もう”6年前というのが正しいのか、よく分からない。確実なことがあるとすれば、毎日一生懸命だったということ。

日本語が通じて、滞在許可証も要らない(それは私にとってはやっぱり不思議な感覚だ)この土地で生きていくのは、難しいと感じることも多かった。同じなのに同じではない、ある種の裏切られた感が強かったのかもしれない。しかし、なによりも、私の体力を奪ったのは東京という街の情報量の多さだった。

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新宿の情報量に圧倒される

当初、新宿三丁目と四谷三丁目の中間にあるシェアハウスに住んでいたので、何か用事を済ませるとなると新宿へ行くことになる。今でこそ、普通に歩けるが、新宿伊勢丹から新宿駅までの500mにも満たないあの道が永遠のように感じられた。

前を向いても、空をふと見上げても、横を向いても、所狭しと看板と人がひしめきあう。情報が渋滞していて、まっすぐ歩くだけでも難易度Zレベル。

自分にとって必要な情報も分からないからスルーもできないのだ。ひょっとしたら(潜在的に)探しているものがあるかもしれないと思うと、文字という文字を追ってしまう。今歩いている道の反対側には何があるんだろう?と気になり始めてジグザグに歩いたり、Google検索をしたり、遅々として前に進まない。

最初に買ったものたち

結局、世界堂でドイツに送るポストカードを見て、無印良品でアルミ製の洗濯物干し(半月型の壁面用で、今でも愛用している)と、西口にあるヨドバシカメラで小さくて軽い水筒(これも今でも毎日のように使っている)しか買わなかったはずなのだが、どっと疲れた記憶がある。

ついでに私の証明写真。歯を見せてはいけない=笑ってはいけないと思い込み、無表情(笑)

東京らしさ

訪日観光客には新宿通りも「東京らしさを感じられるスポット」として人気らしいが、それは、たぶん、日本語が読めないからだろう。或いは、その情報に中らないで済むからだろう。そういう意味でいうと、私は必死に適応としようするあまり、急性情報中毒にかかっていたのかもしれない。それと同時にそれが東京の魅力でもあるのだ。

情報の種類の違い

ところで、文字を追ってしまうのには、もうひとつ理由がある。ヨーロッパに比べると、東京は(ひょっとしたら、日本と言い換えても良いかもしれない)文字情報がとても多い。街中にあるランチメニューの看板から始まり、家電やウォッシュレットのボタンひとつひとつにまで丁寧にキャプションが付いている。それが最も正確だからだ。

ヨーロッパは、現地の言葉を理解できない外国人も少なからずいることを考慮してなのか、ピクトグラムを多く使う。おそらく、それが最も効率的だからだ。であるにも関わらず、文字が書かれている場合、よほど大事なことなのではないかというセンサーが働いてしまうのだ。

そうして、情報の荒波に飲まれてしまっていたことに気が付くのは、数年後の話(笑)

余談ですが

去年は、『「クロノス」終了のお知らせ・日本移住(?)記念日 』という記事を書いておりました。更にその一年前の2018年3月5日は、デビュー番組であるクロノスWIZのディレクターと顔合わせ&リハーサルをした日。その日に関しては出来が悪すぎて(笑)焦りと悔しさと不安でいっぱいだったけども、やっぱり、今がとても好き。

 

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この記事を書いた人

ドイツ生まれ・育ちのラジオパーソナリティー ・マルチリンガルMC ・通訳。27歳で日本に移住。現在TOKYO FM・JFN・NHK Eテレ(「旅するためのドイツ語」)にレギュラー出演中。

今までに勉強した言語は、日本語・ドイツ語・英語・ラテン語・フランス語・スペイン語・韓国語・中国語の8ヶ国語。

ペンギン・猫・映画 ・DIY・どら焼きが好き。

FM BIRD所属。

コメント

コメント一覧 (1件)

  • エリナさん この6年間は無駄ではなかったと思ってください。
    大変だったことは多々あったかと思いますが、この日本、東京で活きていくには、

    馴れる事と自分を強く持つことで、目的や生活がググッと豊かになります。

    そして今は綿谷エリナという名前でラジオやメディアから情報や活き方を提供する側に

    なっています。 着実に前進しているはずです。

    これからも綿谷エリナという人を発信してください。

    お身体に気を付けて頑張ってください。

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