そんなに何カ国語もやってるとこんがらがったりしませんか?
と、聞かれることがあります。
大事なことなので始めに断っておきますが、8ヶ国語マスターしているわけではありません。ある程度のレベルになっているのは半分だけです。素養と発音は身に付けましたが、自己紹介・日常会話がやっとのものが半分です。残念ながら学習意欲もあまり高くなかったし、何より集中して勉強した時間数が圧倒的に足りていないので当たり前といえば当たり前です。
とはいえ、一定期間勉強したことがあるのは事実で、高校2年生の時は日本語・ドイツ語・英語・ラテン語・フランス語・スペイン語の6カ国語を同時並行で進めていました。(選択科目で外国語を選んでいたら、こうなってしまいました。でも、脳みその要領は明らかにオーバーしていたので翌年からは減らしました。笑)大学に入ってからはアジアの言語をやろうと思い、韓国語と中国語を学びました。
先の質問の答えとして言えるのは、特にこんがらがったりすることはないかな・・・?ということです。
強いて言うなら、何故か韓国語とスペイン語の単語を聞き間違えることはありました。イントネーションというか言語としてのメロディーが似てるんですよね。不思議と。夢もその時々で違う言語(主に日本語かドイツ語)で見ます。でも、それくらいです。
日本語脳とドイツ語脳に役割分担をさせる
どうやって管理しているかというと、私の場合は、ラッキーなことに(?)日本語とドイツ語という言語学的にも離れた言語が強力なペアなので、彼らに役割分担をさせています。日本語脳はアジア圏の言語担当、ドイツ語脳はヨーロッパの言語担当。中国語は両方の要素があるので行ったり来たりしています。ある意味ハーフ。
「なんだそんなことか」と思うかもしれません。でも、これは意外と示唆的だと私は思っていて、記憶術なんかともリンクしてくるのではないかと感じています。
下のライフハッカーの記事では、記憶力世界選手権において日本人初の「記憶力のグランドマスター(Grand Master of Memory)」の称号を獲得された池田義博さんにインタビューをしているのですが、「記憶の保管庫」という言葉が出てきます。
池田:私生活では記憶術のスイッチはオフにしていますね。私は、記憶競技のコンペティターだったので、1000カ所ある”記憶の保管庫”は、すべて競技のために取っておかなければいけませんでした。そこに競技で邪魔になるイメージがあったら困りますから。記憶の保管庫1カ所には、英単語を1000個入れることができます。入れ方を工夫すれば、2000個の単語が入るんですよ。それほど重要でない記憶を入れる気にはなりません。
「あぁ、そうそう、そんな感じ!」と納得したのです。箱を用意してあげるんです、言語ひとつひとつに。そして、管理人もそれぞれ割り振ってあげて、パイプを繋いでおく。ただそれだけですが、それが大事な気がします。通訳をしている時は箱と箱の間を超特急で行き来してくれる郵便屋さんがいるイメージ、なのかもしれません。
言語から話は逸れますが、記憶術の話をすると、私は人の名前や誕生日や細かい属性を覚えるのが得意です。ただ、「しかし、一番大切なのは、「覚えるんだ」というモチベーションですよ。」という池田さんの言葉に大共感です。私は分類好きなのでエクセルのような構造で記憶することが多いのですが、なんにせよ、「覚えるぞ」と言い聞かせないと覚えられません。それは英語なり、ドイツ語なり、単語を覚える時も同じだと思っています。
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