徒然北陸旅行記〜金沢編〜

先日、金沢と富山(実は初めて!)を旅した。よくよく思い返してみると、金沢を最後に訪れたのは新幹線がまだ開通する前…それも日本に移住する前の話だから、少なくとも6年以上前ということになる。

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旅の発端は小泉八雲

守谷あゆ子(ayuko322)ちゃんという、ベルリンに住んでいた頃からの親しい友人がいる。彼女は、小泉八雲(=ラフカディオ・ハーン)の玄孫で、アイルランドに帰国する前に富山大学にあるヘルン文庫でリサーチの為に何日か滞在するから、一緒に富山観光をしようというところから始まったのだ。あゆこちゃんの話はまた後日…。

いざ、金沢へ

今までと違うこともしてみよう

かくしてついでに金沢まで足を伸ばすことにした。祖父母共に金沢周辺の出身ということもあり、いつもなら親戚の家に泊めてもらうところなのだが、思い切ってパターンを変えてみることにした。一人気ままに金沢の街を歩いて、一泊してみよう、と。今回の宿泊先には、ガイドブックにも載っているし、各所で評価が高いHATCHiというホステルを選んでみた。簡単な滞在記も書きたい。(写真は一階のカフェスペース)

酸素のかたち

東京駅から新幹線に乗りこみ、食べログで何を食べようか迷っているうちに金沢駅に到着してしまった。Hello, again。東京と酸素の形が違う気がした。もっと、こう、シャープな感じ。ただ寒いというだけなのだけど。

それでも、地元の人は今年は暖かいと口を揃えて言う。ダウンのモッズコートという私の装いは場違いのようで、親戚のヒロトくんは軽やかなトレンチコートで待ち合わせ場所に現れたくらいだ。そういえば、数年前は私も革ジャンで東京の冬を越していたっけ。(写真は浅野川橋から)

きらめきと、一抹のさびしさと

思い出を左手の中指でなぞるように金沢の街を歩いてみた。近江市場、尾山神社、兼六園、21世紀美術館、東茶屋街・・・。一人で行動するのが初めてだったからか、バスを使わなかったからか、あるいは、澄み切った青空のお陰なのか、改めて思う。本当に美しい街だ。

 

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ただ、正直に言うと、何と例えれば良いのだろうか、金沢という”駆け出しのアイドル”がこの6年間でスーパースターになってしまったような、そんな気持ちもあった。嬉しいような、寂しいような。お土産に買って帰りたいもののほとんどが金沢駅で買える。もっと言うと、東京の百貨店でも買えてしまうくらい、全国的にもメジャーな観光地のひとつなのだ。嬉しいような、寂しいような。でも、好き。大好き。来てよかった。ここの言葉も優しい気持ちになるから好き。

金沢土産といえば・・・

ところで、数ある美味しいものの中でも特に好きなものがいくつかある。諸江屋の生落雁・濃茶(和菓子の中で一番好き)と、丸八製茶場の献上加賀棒茶だ。お土産には不室屋のお吸い物や、中田屋のきんつばも忘れてはいけない・・・こうして見ると『屋』がつくお店が多い。猫のお菓子もつい買ってしまった。(ねこバウムは東京で買ったもの。これも可愛くて溶けそうだった・・・🐈)やっぱり、好きなものだらけだ。

お土産を買い込んだら、さぁ、富山へ・・・!

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この記事を書いた人

ドイツ生まれ・育ちのラジオパーソナリティー ・マルチリンガルMC ・通訳。27歳で日本に移住。現在TOKYO FM・JFN・NHK Eテレ(「旅するためのドイツ語」)にレギュラー出演中。

今までに勉強した言語は、日本語・ドイツ語・英語・ラテン語・フランス語・スペイン語・韓国語・中国語の8ヶ国語。

ペンギン・猫・映画 ・DIY・どら焼きが好き。

FM BIRD所属。

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