【ドイツ語】通訳案内士、第二次口述試験レポ

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平成27年度、通訳案内士二次口述試験を受けて帰って来ました!

感想

あゝ、やっと終わったなあ・・・というのが正直な感想で、待機時間の方が長いのでそれが妙な緊張感を煽るのです。それと、受付待合室から、今度は番号順に並んで、二列で、もちろん私語禁止で階段を降りて試験会場近くの待合室に向かわなければならなかったのですが、そういうのも嫌で・・・^^;屠殺場に連れて行かれる子牛ちゃんの気分でした。これ普通ですか?

緊張する必要もないのに緊迫した空気にやれてしまう。といっても、緊張しても良いことはあまりないので「ああ、緊張してるなぁ、私・・・」「でも、もう実力は変えられないから、やるしかない」「実力以上に見せようとするから緊張するんだ。」と、いつものおまじないをしながら気持ちを整えて試験に挑みました。

通訳案内士、第二次口述試験に向けて①」なんて記事を直前まで書き、最後まで悪あがきしていましたが、結論から言うと全然役には立ちませんでした(笑)

範囲がとても広いので、ベテランの先生(例えばハロー通訳アカデミーの植山先生とか)がどこかで使われる可能性が高いと思われるトピックを教えてくださるものの、結局は試験当日になって蓋を開けてみないと分からないものです。ただ、トピックはともかく、情報のまとめ方やボリューム感を掴むにはすごく良い教材だと思います。タイムキーピングがうまく出来なかったから、それが引っかかっています。

私の場合、ツールとしての語学力に関しては特別な勉強を必要としないのですが(どんなことを聞かれても反応するには困らない、という意味で)、知識・中身を埋めていかないといけません。なので、「これが出たら何にも話せなくなっちゃうなぁ・・・」「単語が全然足りていないなぁ」というものからピックアップして勉強しました。それが、通訳案内士、第二次口述試験に向けて①~④で書いたものだったりします。成層火山だの、製糸場だの、天守閣だの、境内だの、盧遮那仏だの、ドイツ語で使うことが滅多にない単語ばかり。

肝心の試験はどうだったかというと、まぁ、こんなもんじゃないかな、という気分です。少なくとも筆記の時のようなもやもやした気持ちはありません。

試験レポート

入室から着席まで:
想像よりずっとフレンドリー!誕生日は言えるようにしておきましょう。

にこやかに挨拶をされ、席まで誘導されます。そして、名前と誕生日を聞かれました。

逐次通訳:
落ち着いて臨めば大丈夫

内容は人によって違うのですが、私が出題された文章はだいたいこんな感じでした。

「福岡県では行き先を示す看板などが英語、中国語、韓国語で表示されています。福岡県は、昔から中国や朝鮮半島と関わりがあり、現存の防塁遺跡が残っています。」

In der Präfektur Fukuoka sind die Schilder in mehreren Sprachen geschrieben, wie zum Beispiel auf Englisch, Chinesisch oder Koreanisch. Fukuoka hat seit langer zeit enge Beziehung zu China und Korea, und es gibt heute noch die Festungen aus dieser Zeit. 

こんな風に答えたと思います。 ちょっと失敗したなと思うのは、enge Beziehungって親しい、近しいって意味の方が強いので、それで要塞があるって変ですよね・・・。というか、防塁遺跡という日本語を知らなくて、「ん?ボウルイイセキってなんだなんだなんだ?!」と意識が全てそっちに行ってしまってました。「ボウルイのボウはきっと何かから守るんだからFestung(要塞)とでも言えば良いか」と直感で判断したのですが、それは当たっていたようで安心してます^^;

日本語の文章は一度しか読み上げてもらえませんが、スピードはそれほど早くないので、脳内変換&メモ取りはできる速度です。日本人の試験官の方の声は聞き取りやすかったです。

プレゼンテーション:
地道に勉強してきたことよりもアドリブ力?!

私の時配られたのは「招き猫」「小京都」「軍師」。他の方の情報によりますと「札幌雪まつり」「恵方巻き」「日本語の数の数え方」「ゴールデンルート」「カプセルホテル」「一万円札に描かれている人物」と多岐に渡ります。傾向として感じたのは、事前に準備したものや、付け焼き刃の知識では対応しにくいものが多かったんじゃないかなーということです。

私はもっと大枠のテーマが与えられるものと想像していたので、「明治維新」「鎖国」「産業革命」「日本にある世界遺産」といった感じのどれかが出た時に答えられるようにしようと思って小作文を考えていたのですが、読みは外れました。

私は「小京都」一択で、「金沢」について分かることを話し始めました。北陸新幹線が開通したばかりなのに、プレゼンのテーマとしては準備を全くしなかった為、2分のプレゼンテーションは止め処なく話せてはいたものの、タイムオーバーで変なところで終わってしまったのが気がかり。

内容としては・・・

今日は小京都についてお話ししたいと思います。小京都というのは、小さい京都という意味なのですが、日本にはいくつかあります。その中でも今日紹介したいのは金沢という街です。北陸新幹線が開通してまだ間もないので聞いた事があるかもしれません。

さて、小京都というだけあって、京都の影響を多分に受けています。主に文化的に・・・。そして工芸品も有名です。私が中でもおすすめしたいのは兼六園です。日本三名園のひとつでもあります。他の二つは・・・岡山の後楽園と・・・あともう一つは申し訳ないのですが、今思い出せないです。とにかく、素晴らしい庭園があり、まだ少し早いですが、冬になると・・・1月2月でしょうか・・・雪つりというものが見れます。それは松の木が雪の重みで折れてしまわないように施す処置なのですが、良いですよ。それから、近江市場というのも魚市場も有名です。それから郷土料理には治部煮というものがあります。そして・・・

この辺で2分が終了。

プレゼンテーションとしてはまとまりが無さ過ぎますが、まぁ、準備してなかったんだから仕方ないでしょう。準備時間30秒しかないんだから実力と練習の成果がもろに出てしまいます。

質疑応答:
どんどん細かいことまで聞かれる

ここから質疑応答が始まります。私が話す速度もそこそこ早い所為もあるのでしょうか。ドイツ人の試験官の方に矢継ぎ早にかなり沢山聞かれました。

大きい京都と小さい京都があるようだけど、大きい京都は他にもあるのですか?
ーいえ、大きい京都はひとつだけです。

小さい京都は全て同じ地域にありますか?
ーいいえ、そうとは限りません。

ちなみに京都から金沢はどれくらい離れていますか?
ー正確な数字はわかりませんが、200・・・300・・・kmだったと思います。サンダーバードという電車で2時間強です。

東京から新幹線に乗ると?
ー大体3時間だったと思います。

東京から新幹線で行くと京都は通らないのですか?
ーえーっと・・・いや、通りませんね。

金沢は何県にあるますか?
ー石川県です。

海に面していますか?
ー石川県ですか?金沢市ですか?

んーじゃぁ、両方。
ー石川県は半島なので海に面しています。日本海側です。例えば海に面していると言えば能登地域が有名です。一方で金沢は内陸なので海がありません。(追記:金沢は海に面しているというご指摘を頂きました。中心部からは海が見えないから直接は海に面していないなんて言ってしまったけど、ダメですね、地理弱いなあ^^;)

何日くらい滞在すれば良いと思いますか?東京から日帰りできますか?
ーいやぁ、日帰りはお勧めしません。1日では見きれないでしょう。2、3日あると良いと思います。

さっき言っていた兼六園はどれくらい広いですか?
ー大きい庭園ですよ。普通に歩いても1時間は必要だと思います。

他にどんなことができますか?
ー東曲輪も良いですし・・・ああ、あと三味線体験や、金箔・・・あ、そうだ、友禅染めの体験もできます。

着物の友禅染めというのは誰でも参加できますか?
ーもちろん事前予約は必要ですが・・・旅行者でもできると思いますよ。確かに二、三回に分かれてるものも多いようですが、一回のものもあったと思います。

大体いくらくらいかかりますか?
ー記憶が定かではないのですが、15000円~だっと思います。

ここで日本人の試験官の方からストップが入りました。

終了。

質疑応答では知識を問うというよりも、発音、イントネーション、文法、理解力をチェックしているらしいので問題ないと思います。金沢はたまたま何度も行ったことのある街なのでラッキーでした。なんなら美味しいあんころ餅が買えるお店まで言えますから(笑)とりあえず、反応ができる、というのは肝だと思います。

もっと良いプレゼンができただろうになぁという思いがないわけではないのですが、まぁ、試験なんてそんなものなのでしょう。

終わってから待合室で近くにいらしたドイツ語組の方々と4人でお茶をしました。皆さんとっても素敵で、本業もそれぞれ持ってらして、始めたきっかけもばらばらで、良い刺激を受けました。こうやって同じ目標に向かって頑張ってきた同志(と呼ぶのもおこがましいですが)の方々との意見交換も含めた試験後の反芻作業ってすごい癒やしになるんだなぁと改めて感じました。

みんなで合格できますように。

そして、私のこの体験記が誰かの役に立ちますように。

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