【ドイツ語】分かるようで分からない単語たち(doch)

使うシチュエーションによって「なんなんだ、こいつは!」と思う言葉ベスト3に入りそうなのが「doch」とか「schon」。でも、分かればすごく簡単なんですよ。

否定的な表現とは限らないのがDOCHの面白いところ

接続詞としてのdochは「しかしながら」という意味を持っているので、否定的・ネガティブなニュアンスを持っていると思いがちなのですが、別にそうとは限らないのです。

先述の発言を否定しているだけ

例えば、ドイツ人の友人とランチの約束をしていて、その友人に「じゃぁ、お寿司はどう?」と提案をしたとしましょう。

Was hältst du von Sushi? 
Hmmmm… Mir wäre Udon lieber.

ところが「うどんの方が良いな」と言われてしまいます。次に、あなたは「ひょっとしてお寿司は苦手なのかな?」と思い、こう尋ねます。

Isst du nicht so gerne Sushi? 

すると

Doch, schon! (Generell esse ich schon gerne Sushi), Aber heute mal nicht. 

という答えが返ってきたとしたら・・・「いやいや!(基本的には好きなんだけど、)今日はなんとなく違う気分なんだ。」という意味になります。

「いや、そんなことないよ!」という意味

全然否定的ではないですよね。単純に「Isst du NICHT so gerne Sushi?」のnichtを否定して、お寿司を肯定しています。

もうひとつ、例をあげると・・・

少しお洒落をして出かける準備をしているのに、着る服がなかなか決まらず、つい「これじゃダサいよね・・・」と相談したとします。

Ich finde dieses Kleid nicht so schön.  
Wieso? Das steht dir doch gut! 
(どうして(そう思うの)?(いや、そんなことないよ)あなたに似合ってるよ!)

こんな風にも使えます。

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この記事を書いた人

ドイツ生まれ・育ちのラジオパーソナリティー ・マルチリンガルMC ・通訳。27歳で日本に移住。現在TOKYO FM・JFN・NHK Eテレ(「旅するためのドイツ語」)にレギュラー出演中。

今までに勉強した言語は、日本語・ドイツ語・英語・ラテン語・フランス語・スペイン語・韓国語・中国語の8ヶ国語。

ペンギン・猫・映画 ・DIY・どら焼きが好き。

FM BIRD所属。

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