【ドイツ語】Rの発音はアと言った方が綺麗に聞こえる【発音】

Rの発音に苦戦している方は多いと思います。でも、日本語にない音だからか、意識をしすぎてる場合はとても多いように感じています。この記事では、Rを発音しなくとも綺麗に聞こえる方法を紹介します。

誤解されている方も少なからずいらっしゃるので初めに書いておくと・・・

目次

ドイツ語のRは喉を鳴らします。

「Rrrrrrrrrrrr」と発音している時の喉を触ってもらって、指で感じてもらうことをよくするのですが、口蓋垂を震わせます。例えるならば、水なしでうがいをして、軽く声を乗せたような感じ。

参考になるかわかりませんが・・・「ぐ」と言いながら喉を鳴らすとやりやすいかもしれません。母の話によると、私が子供の頃、赤という意味の「rot」という単語を「grot」と言っていたそうです。子供の耳にはそう聞こえたのでしょうか。聞いてみるとドイツ人でもそういう子供は少なからずいるということなので、意識だけでもしてみると良いのかも・・・?

大人になってから勉強を始めた方でもできるようになった!という声も聞くのでぜひチャレンジしてみてください。

それでも出来ない!という方も心配はいりません。なぜながら、このRがどうしても必要な時って思うよりも少ないんです。

Rを発音が必要なのは主に文頭のR

組み合わせ・重ね合わせ単語で二番目の単語がRで始まる場合も含みます。

例えば、Rot|käppchen, Rat|haus, Fahr|rad など。
(|で意味を区切っています)

Rを喉で発音できない場合、巻き舌でも全く問題ありません。一部地方では巻き舌Rも使いますし、イタリア語やスペイン語訛りのドイツ語がRの所為で通じないということはありません。

日本人の敵は実はLである

大切なのは、RとLを明確に区別して発音すること。それが曖昧になってしまって、結果的に通じにくい発音になってしまっているケースの方が多いと思います。

スペルが頭に入っていないこともあるかとは思いますが・・・Lもつい巻いてしまいがち、というか、力を淹れ過ぎてしまうのかもしれませんね。日本語って、表情筋をあまり使わなくても発音できる音が多いので。(以下、参考までに。笑 一度TBSの初耳学にモニターとして出演したことがあり、どれくらい違うのかを検証したのですが、かなり違いました!!)

 

http://erinawataya.com/2016/06/27/post-669/

 

実は、Lってシャープで尖った発音なんですよね。舌の先っぽに力を込めます。前歯の裏側の歯茎あたりに舌先をつけるといいと思います。のっぺり、だらっとした舌では上手に発音できません。

前置きが長くなりましたが、RなのにRを発音しなくて良いのはどんな時なのでしょう?

母音の後のRはアと発音する

わかりやすいので、語尾がRのものの例を挙げてみます。発音の区切りになるところに縦棒「| 」を入れて置きます。赤文字でアクセント[]の中がルビです。

-ar
Paar[ー], Kommen|tar[コメンター

-er
Va|ter[ファーター], Leh|rer[レーラー]

-ir/-ier
Stier[シュティア], Kla|vier[クラヴィーア

-or
Chor[ア], Dok|tor[クトア]

-ur
Kor|rek|tur[コレクトゥーア], A|bi|tur[アビトゥーア

「willst」と「wirst」はしっかり言い分ける

私がもっとも混同しがちだと思っている単語のがこのふたつ。

「willst」は「wollen(〜したい)」の二人称単数、「wirst」は「werden(〜になる)」の二人称単数。共に助動詞として使われることがあり、「Du willst das machen.」もしくは 「Du wirst das machen.」こんな感じになるのですが・・・一般的なルビを見るとどっちも「ヴィルストゥ」と表音されていることが多いんですよね。いや、これ言い分けないと意味が全然違うし・・・^^;まさしくRとLの発音を混同させている根源だー!と一人で悶々としています。

百歩譲って「willst」は今まで通り「ヴィルストゥ」でも通じます。llの部分は子音止めを意識すると綺麗になります。

「wirst」は「ヴィストゥ」と発音してください。こっちの方が絶対通じます。「wird」も「ヴィトゥ」です。これだけで発音もすっきりする上に、簡単なので、騙されたと思って一度言い比べてみてください♬

追記:Youtube始めました

Youtubeチャンネル始めました!まだ動画編集に慣れていなくて、字幕やテロップが中途半端ですが、腕を磨いていきますので宜しくお願い致します(><)リクエストなんかもございましたら、チャンネルのコメントから気軽にしてくださいね♬

また、どうして発音ビデオを作るのか、どんな思いがあるのかも改めてまとめてみました。

http://erinawataya.com/2020/05/31/how-important-is-pronunciation/

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この記事を書いた人

ドイツ生まれ・育ちのラジオパーソナリティー ・マルチリンガルMC ・通訳。27歳で日本に移住。現在TOKYO FM・JFN・NHK Eテレ(「旅するためのドイツ語」)にレギュラー出演中。

今までに勉強した言語は、日本語・ドイツ語・英語・ラテン語・フランス語・スペイン語・韓国語・中国語の8ヶ国語。

ペンギン・猫・映画 ・DIY・どら焼きが好き。

FM BIRD所属。

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