距離感を時間に例える東京人、そのままのドイツ人

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(C)PhoTones_TAKUMA

東京に住み始めてから「なんか、話が通じない・・・?!」と感じたことのひとつが、距離に対する感覚でした。人間関係を構築する上での距離感ではなくて、A地点〜B地点の距離の話。東京から主要都市までの距離とか、主要駅から自宅までの距離なんて、誰でも知っているんだとばっかり思っていた私。

住んでいる場所の話をする時に距離を言っても通じない

例えば、自分の住んでいる場所の説明をする時に、私は「◯◯◯(近くのメジャーなターミナル駅)から大体3Kmくらいです」と答えていました。山手線沿いの駅なら大抵の人は分かるので、A駅なら北に3.1Km、B駅なら北東に1.9Km、C駅なら南に3km・・・と数字がインプットされているので、そのどれかを伝えても「ふぅーん」と反応が薄いか、或いは「そんな細かく答える人、初めて見た!」と笑われるかのどちらかでした。いずれにしてもピンとは来ないようでした。そして、気が付いたのです。私の回答は、的確かもしれませんが、誰も求めていない情報のオンパレードだったのだ、と。

東京の人には(電車で)◯分が一番分かり易い

東京に住んでいる人のほとんどが電車を使うので、質問者が知りたかったのは何線沿いなのか、何駅が近いのか、です。なので、「◯◯◯から5分くらいです。」と答えるようにしたところ、「そこってもう足立区になるの?」「友達近くに住んでる!」「意外と都心まで近いんですね。」などなど色んな反応が返って来て、コミュニケーションが生まれます。これは大きな学びでした。

それに対して、ドイツ人と話す時は、時間で言っても「それって何を使った時の話?」「それ何キロなの?」と聞かれると思います。例えば、「Wie weit ist Kyoto von Tokyo?(東京から京都はどれくらい離れているの?)」という質問なら、「Ungefähr 460Km. Man erreicht Kyoto mit dem schnellsten Shinkansen(zug) in ca. zwei Stunden. (大体460km。一番速い新幹線で行くと2時間ちょっとで着くよ。)」と答えてあげるとすごく親切だと思いますよ〜。

ドイツ人にとって、460kmは2時間強で移動できる距離ではない

というのも、460kmという距離感は掴めても、まさか2時間ちょっとで行けるとは思っていないからです。ベルリンからニュルンベルグが大体同じ距離なのですが、電車で行こうとすると二倍以上の5時間弱(笑)だからか、「ねぇ、京都ってそんなに近いの?」とよく聞かれます。ベルリンから2時間で行ける所というとドレスデンやハンブルグ辺りなのですが、距離は200km前後。いかに日本の新幹線が超高速列車か分かります。しかも、遅れない、ストもない。・・・そう、そこがポイントなんです!

日本の電車や新幹線は距離の単位

日本の電車は、時間通りに来るという絶対的な信用があるので、A地点〜B地点の距離を表す物差しに成り得るのだなぁと納得したのでした。これは本当にすごい。でも、距離も知ってた方が便利じゃ・・・ない???そんなこともない・・・?国ごとに1時間あたりに移動できる距離は先進国の中でもかなり差がありそうですよね。

コメント

  1. 木村和夫 より:

    距離感の件、なるほど日本人は、列車や車や自転車や徒歩などの移動手段で表現しますね。それが当たり前になっていて、その移動手段から換算して距離を感じます。
    また、様々な視点を提示してください。日本人は、日本人とは何かということを学ぶのが好きなようです。「日本辺境論」内田樹著 新潮選書 は参考になるかと思います。日本人論の火付け役は、「日本人とユダヤ人」の山本七平氏だったように思います。