【メモ】「拝読します」と「拝読いたします」。敬語として正しいのはどっち?

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どちらがより「適切」なのでしょうか。

私自身はデュッセルドルフの補習教室時代に「拝読致します」は二重敬語であり、それは誤りであると習ったのですが、それにしてもよく見かける表現だなと思い、改めて調べてみました。

結果として分かったことは、意見が一致していないということでした。私が習ったように「拝読」も「致す」も謙譲語であるから二重敬語となり、慇懃な印象を与えるから誤りであるとしているのに対して、謙譲語の中でも細かく分けると「拝~」と「致す」は違うから?(この辺はよく理解できておりません)組み合わせても誤りではないとするものがありました。

私は「謙譲語」×「謙譲語」で二重敬語に感じてしまうのですが、その正当性を追求するのではなく、「拝読いたしました」をより丁寧であると受け取る人(ここで強調しておきたいのが、発信者がどう思うかよりも、受け取り手がそう感じることが大事であるということ。)が少なからずいる事実を知った上で賢く使い分けるのが適切なのではないかと考えを改めました。例えば、「拝読」という言葉を使わずに「読ませていただきました」と言い換えてもなんら問題はないわけです。

調べていくうちに知ったのですが、「拝読」という言葉は「文章を書いた著者に敬意を表す」ものである為、例えば「先生から借りた本を読んだ」という文脈で「拝読しました」と書いても、先生には敬意を表していることにはならない、ということです。先生に対して敬意を表すなら「先生より拝借したご本を読ませていただきました」の方が寧ろ正しいのかもしれない、ということだそうです。

敬語って奥が深いです。目の前の人に敬意を表すのが目的なので、気持ちがこもっていることが何よりも大事ではありますが、それでも、基本的なことはできる限り「正しく」且つ「柔軟で適切に」使いこなせる自分でありたいなあと思います。難しいけど、それと同じくらい面白い。言語の醍醐味ってそこにあるんだろうなあ。

デュッセルドルフの補習教室では確かこの本の中からコピーしたものを配られて、読んだ記憶があります。

コメント

  1. tobirisu より:

     はじめまして。
    『敬語』は当方もバイブルにしています。さらに実用性が高い『敬語再入門』を見ることが多いのですが。
     ただ、両書を読んでも解決しない問題もあり、困ってしまいます。下記はそのひとつ(ふたつ?)の気がします。
    「拝読いたします」
    「拝読させていただきます」

    〈「拝読しました」と書いても、先生には敬意を表していることにはならない、ということ〉は『敬語』の中にある記述でしょうか。記憶にないもので、もし『敬語』の中にあるなら当該ページを教えていただけませんか。

    「拝読します」と「拝読いたします」……こういう問題は、「正しいのはどっち?」と考えるべきなのでしょうか。
     当方はどちらも「間違い」ではないと思います。敬語の話は、ひとつが「正しい」ことは少ない気がします。「間違い」ではないことと、「正しい」ことは違うのでは。
    「どちらが適切」だと異和感が弱くなりますが、まだ気になります。
    「どちらが自然」なら当方も使うことがあります。

    「読みます」(丁寧語)
    「拝読します」(謙譲語+丁寧語)
    「拝読いたします」
     いずれも「間違い」ではないでしょう。あとのほうほど敬度が高いとは思いますが。
     これに「読ませていただきます」「拝読させていただきます」を絡めると、話はさらに複雑になります。
     当方は下記のように考えています。 
    【よくある誤用31──敬語編1「拝見させていただきます」「拝見いたします」は二重敬語か。】
    http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n130398

     仮に「拝読いたします」が二重敬語だとすると、「ご案内いたします」「お話しいたします」etc.……もすべて二重敬語になる気がします。
     これらは「謙譲語I+謙譲語II+丁寧語」なのでは。

    『敬語』『敬語再入門』に関する感想文は下記をご参照ください。
    【読書感想文/『敬語』(菊地康人/講談社学術文庫/1997年2月10日第1刷発行)──予想していたことではあるが……。】
    http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2415.html
    【読書感想文/『敬語再入門』(菊地康人/講談社学術文庫/2010年3月10日第1刷発行)】
    http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2327.html

    • ellina0817 より:

      初めまして。丁寧なコメントをありがとうございます。

      さて、この記事で紹介している書籍は手元にないのでページ数まではわかりません。この本のコピーを教材として扱ったというだけなので・・・。しかしながら、私もtobirisuさんと概ね同意見で、正しさだけを追求するのはナンセンスだと思います。特にこのように意見が分かれている場合は尚更のこと。相手を思いやる言葉遣いを考えることを求められるのではないでしょうか。