トラブル知らず!ベルリン式シェアハウス処世術12選

(この記事は2014年1月6日に私が個人ブログで書いたものをリライトしたものです。)

近年シェアハウスに住んでいる人も多いかと思いますが、シェアメイトとの相性はどうですか?私はベルリンで親子以上年の離れた女性と丸7年一緒に住んでいたのですが、ケンカを一度もした事がありません。それどころか、快適すぎて一緒に引っ越したくらい(笑)私が東京に引っ越すことでシェアは解消になったけど、今でも母がよく遊びに行っているくらい、仲良し。というわけで、7年間で彼女から学んだことを公開。誰かに役に立ちますように!(ふとこれがベルリン式なのか疑問に思えてきたけど、まぁ、許してください。笑)

まず、シェアメイトに関する不満を聞いていると…

* しつこい
* 共有スペースが汚い
* うるさい(友達を連れてきて延々と騒ぐ、など)
* 自分のやり方を強要してくる

大体この4つに集約される気がします。

以下、私が思う対シェアメイト術。

1. 財布を一緒にしない(共同で使う食器用洗剤や掃除用具以外は別勘定)

2. 金銭の流れは必ず書面で残しておく

3. 一緒に何かをしようと頑張らない

4. じっくり話したい時は約束をする

5. 相手が片付けていない食器は基本的に片付けない、気にしない(相手にもペースがある)

6. 相手のものを借りる時は必ず了承を得る

7. 気持ち悪いと思うラインをお互い認識する

8. お風呂の時間帯をざっくりと確認する

9. 人を招待する時に相手の予定も確認する

10. 何かを変えたかったら提案をする

11. 何か不都合はことがある場合はお願いをする(強要しない)

12. 自分のものの中で使われたくないものは明記するなり伝えるなりする

細かいことはいっぱいあるけど、大体こんな感じ。

それでは、対策提案。

「しつこい」

シェアメイトだからって親友なわけでもないし、寝食を共にする必要性もない。自分のペースでやりたい!と思っていることを伝えると楽になります。根本的にその人のことが嫌いでないのならば約束をするようにすれば問題解決するはず。

→一緒に何かをしようと頑張らない
→じっくり話したい時は約束をする

「共有スペースが汚い」

我が家の場合は、お金でトラブル回避してました。毎週(二人なら隔週でも十分?!)掃除サービスを頼んでたから、掃除機を長らく自分でかけていなかったくらい。因みに今は経費節約の為、合意のもとサービスを頼むのをやめています。でも、トラブルになったことはない。

ただ、こればっかりは相性だなぁーっとしみじみ思う。「もう我慢できないライン」を明白にすることが大事みたいです。

例えば、我が家では使った食器や調理器具を流しに入れっぱなしはタブー。でも、それらをコンロの上に置きっぱなしにするのはOKというルールがある(笑)でも、この方が邪魔にならないし、私は「あ、これは後で片付けるってことなんだな」と理解できるからストレスにならない。私も急いでる時はそうしています。24時間以内には片付いてるし、鍋も沢山あるから、洗わざるを得ないということもない。稀に洗い物が楽しくて、同居人の分までやってしまうこともあるけども。それもお互いね。笑

ただ「気持ち悪い」と思うのは個人的な感情なので、相手に共感を強要させることはできません。これすっごく重要なポイント!一般論とか色々かざしたって無駄。だから「相手がやってくれない!」と憤慨すること自体が損なのです。シェアメイトは自分のルールや習慣に則って生活しているだけなのだから。自分の感情を伝えて、これなら妥協できるということを提案して、お願いしてみてください。

→相手が片付けていない食器は基本的に片付けない、気にしない(相手にもペースがある)
→気持ち悪いと思うラインをお互い認識する
→何か不都合はことがある場合はお願いをする(強要しない)

「うるさい」

これも主観の押し付け合いになりがちなトラブル。怒っても「話の分からないやつ」と思われるだけ。人を招待する時は前もって告知するシステムを取ると楽チンです。それに合わせて食事の時間をずらしたり、ダブルブッキングを避けたり、友達の家に泊まりにいったり、アレンジ可能になる。

→何か不都合はことがある場合はお願いをする(強要しない)
→人を招待する時に相手の予定も確認する

「自分のやり方を強要してくる」

正直な感想を述べると…そう不満を漏らしている張本人も(気付いていないだけで)自分のやり方や考え方を相手に強要しているケースが殆ど。自分の鏡だと思っても良いかもしれません。かと言って、言われっぱなしは悔しいから、ちゃんと反論すべきだけども。特にドイツ人は黙ってたら「自分の意見を認めた」としか理解しませんからね。

とにかくお互いの妥協点、最大公約数をみつける努力あるのみ。早い話、これができないのなら、一緒に住めないということなのかもしれません。

ちなみに、ドイツ語でシェアハウスのことをWohngemeinschaftと言います。略してWG。不動産系の略語ってドイツ語初心者にはわけわからないと思いますが、一度覚えてしまえばそんなに難しくないんですよ。今度それをまとめてみようかなぁ〜。そこに日常的によく使う単語の中でもっとも長い単語も出てくるはず。ふふふ。

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この記事を書いた人

ドイツ生まれ・育ちのラジオパーソナリティー ・マルチリンガルMC ・通訳。27歳で日本に移住。現在TOKYO FM・JFN・NHK Eテレ(「旅するためのドイツ語」)にレギュラー出演中。

今までに勉強した言語は、日本語・ドイツ語・英語・ラテン語・フランス語・スペイン語・韓国語・中国語の8ヶ国語。

ペンギン・猫・映画 ・DIY・どら焼きが好き。

FM BIRD所属。

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